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欺くこと勿かれ。而して之を犯せ

あざむくことかれ。しこうしてこれおか
  • 出典:『論語』憲問第十四23(ウィキソース「論語/憲問第十四」参照)
  • 解釈:嘘をついて君主をだますようなことはあってはいけない。そして君主に過ちがあった場合は、逆らってでも諫めよ。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子路問事君。子曰、勿欺也。而犯之
子路しろきみつかえんことをう。いわく、あざむくことかれ。しこうしてこれおかせ。
  • 子路 … 前542~前480。姓はちゅう、名は由。あざなは子路、または季路。魯のべんの人。孔門十哲のひとり。孔子より九歳年下。門人中最年長者。政治的才能があり、また正義感が強く武勇にも優れていた。ウィキペディア【子路】参照。
  • 君 … 君主。
  • 事 … 仕える。「つかうること」と読んでもよい。
  • 欺 … 嘘をつく。だます。
  • 犯 … 君主の機嫌をそこなっても、構わずに諫めること。「がんしょくを犯す」「かおを犯す」とも。
  • 之 … 「君」を指す。
  • 詳しい注釈や現代語訳については「憲問第十四23」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句