>   故事名言   >   は行   >   文章は経国の大業、不朽の盛事なり

文章は経国の大業、不朽の盛事なり

ぶんしょう経国けいこくたいぎょうきゅうせいなり
  • 出典:曹丕『典論』論文(『文選』巻五十二、ウィキソース「典論/論文」参照)
  • 解釈:文学は、国を治めるための大事業であり、永久に朽ちることのない盛大な事業である。ここでの「文章」は、詩文(文学)を総称していう言葉。「経国」は、国を治めること。
  • 典論 … 魏の文帝そう(在位220~226)の著。中国文芸批評の先駆的書。『文選』巻五十二所収。ウィキペディア【典論】参照。
  • 文選 … 六十巻。六朝時代、梁の昭明太子しょうとう(501~531)編の詩文選集。530年頃成立。周代から梁代までに至る約千年間の作品を選び集めたもの。収録された作者は約百三十人、作品は約八百編。ウィキペディア【文選 (書物)】参照。
文章經國之大業、不朽之盛事
けだぶんしょう経国けいこくたいぎょうにして、きゅうせいなり。
  • 蓋 … 「けだし」と読み、「思うに」と訳す。
  • 文章 … 詩文(文学)を総称していう。
  • 経国 … 国を治めること。
  • 大業 … 偉大な事業。大事業。
  • 不朽 … 非常にすぐれていて、いつまでも滅びないこと。
  • 盛事 … 盛大な事業。
年壽有時而盡、榮樂止乎其身。
年寿ねんじゅときりてき、栄楽えいらくとどまる。
  • 年寿 … 寿命。
  • 栄楽 … 自分の身が栄えて、華やかな生活を楽しむこと。
二者必至之常期、未若文章之無窮。
しゃひっじょうあり、いまぶんしょうきゅうなるにかず。
  • 二者 … 年寿と栄楽。
  • 必至 … 必ずそうなる。
  • 常期 … 定まった期限。
  • 未若 … 「いまだ~にしかず」と読み、「いまだ~に及ばない」と訳す。
  • 無窮 … 限りのないこと。永遠であること。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句