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父母の年は知らざるべからず

父母ふぼとしらざるべからず
  • 出典:『論語』里仁第四21(ウィキソース「論語/里仁第四」参照)
  • 解釈:父母の年齢はよく覚えていなければならない。なぜなら、一つには父母の長寿を喜び、一つには父母の老い先短いことを気遣うためである。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、父母之年、不可不知也。一則以喜、一則以懼。
いわく、父母ふぼとしは、らざるからざるなり。いつすなわもっよろこび、いつすなわもっおそる。
  • 年 … 年齢。
  • 不可不知也 … 覚えていなければならない。「不可不~」は「~せざるべからず」と読む。二重否定の形。「~しなければならない」と訳す。
  • 知 … ここでは、記憶して忘れないこと。
  • 一 … 「いつは」「いつには」と読む。「或」に同じ。一方では。一つには。
  • 以 … 「もって」と読み、「そして」「それで」などと訳す。ここでは「~をもって」とは読まない。
  • 喜 … (父母の長寿を)喜ぶ。
  • 懼 … (父母の老い先短いことを)心配する。気遣う。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「里仁第四21」参照。
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