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出でては則ち公卿に事え、入りては則ち父兄に事う。喪事は敢えて勉めずんばあらず

でてはすなわ公卿こうけいつかえ、りてはすなわけいつかう。そうえてつとめずんばあらず
  • 出典:『論語』子罕第九15(ウィキソース「論語/子罕第九」参照)
  • 解釈:朝廷に出ては高官に仕え、家庭に入っては父や兄によく仕える。葬儀があればできる限り誠意を尽くす。孔子が自分を謙遜して言った言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、出則事公卿、入則事父兄。喪事不敢不勉。不爲酒困。何有於我哉。
いわく、でてはすなわ公卿こうけいつかえ、りてはすなわけいつかう。そうえてつとめずんばあらず。さけみだれをさず。われいてなにらんや。
  • 出 … 宮廷に出仕すること。
  • 公卿 … 三公と九卿の官。高位高官。身分の高い上司。
  • 入 … 家庭に帰ること。
  • 父兄 … 父や兄。
  • 事 … 仕える。
  • 喪事 … 葬式。
  • 不敢不~ … 「あえて~ずんばあらず」と読み、「~ないわけにいかない」と訳す。二重否定。
  • 困 … (酒を飲んでの)乱れ。「郷党第十8」に「唯だ酒は量無し、乱に及ばず」とある。
  • 何有於我 … これ以外何が私にあろうか、何もない。「何有」は「なんぞ~あらん」「いずれか~あらん」とも読む。この語は「述而第七2」にも見える。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子罕第九15」参照。
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論語の名言名句