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仁を求めて仁を得たり。又何をか怨みん

じんもとめてじんたり。またなにをかうらみん
  • 出典:『論語』述而第七14(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
  • 解釈:人の道を求めて、人の道を行い得たのだ。どうして後悔などするものか。「仁」は、ここでは人の道。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
入曰、伯夷叔齊何人也。曰、古之賢人也。曰、怨乎。曰、求仁而得仁。又何怨
りていわく、はくしゅくせい何人なんぴとぞや。いわく、いにしえ賢人けんじんなり。いわく、うらみたるか。いわく、じんもとめてじんたり。またなにをかうらみん。
  • 伯夷・叔斉 … 周初の賢人兄弟。父が弟の叔斉を跡継ぎにしようとしたが、叔斉は兄の伯夷に譲ろうとし、ついに二人とも国を去り、文王を慕って周に行った。しかし、周の武王が殷のちゅう王を討ったことを、不義であると諫言した。さらに周の穀物を食することを拒み、二人とも首陽山に入って餓死した。清潔・正義の人の代表とされる。ウィキペディア【伯夷・叔斉】参照。
  • 何人也 … どういう人物でしょうか。
  • 怨 … 後悔する。
  • 求仁而得仁 … 人の道を求めて、人の道を行い得たのだ。
  • 又何怨乎 … どうして後悔などするものか。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「述而第七14」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句