>   故事名言   >   ま行   >   政を為すに、焉くんぞ殺を用いん

政を為すに、焉くんぞ殺を用いん

まつりごとすに、いずくんぞさつもちいん
  • 出典:『論語』顔淵第十二19(ウィキソース「論語/顏淵第十二」参照)
  • 解釈:政治を行うのに、どうして人を殺す必要がありましょうか。の大夫、こうが孔子に「無法者を殺し、善人を助けるという政策はどうか」と尋ねた。その時、孔子が答えた言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
季康子問政於孔子曰、如殺無道、以就有道、何如。孔子對曰、子爲政、焉用殺。子欲善而民善矣。
こうまつりごとこういていわく、どうころして、もっ有道ゆうどうかば、何如いかんこうこたえていわく、まつりごとすに、いずくんぞさつもちいん。ぜんほっすればたみぜんなり。
  • 季康子 … の国の大夫。姓は季孫、名は肥、康はおくりな。魯の三人の家老の一人。ウィキペディア【三桓氏】参照。
  • 如 … 「もし~せば」と読み、「もし~ならば」と訳す。
  • 無道 … 道徳にはずれた悪い行いをする人。無法者。
  • 有道 … 道徳のある者。道を守る者。
  • 就 … 親しみ就く。助ける。育成する。指導に従わせる。
  • 何如 … 「いかん」と読む。
  • 対 … 目上の人に答えるときに用いる。
  • 焉用殺 … 「いずくんぞさつもちいん」または「いずくんぞ殺すを用いん」と読み、「どうして殺す必要がありましょうか」と訳す。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「顔淵第十二19」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句