佞人は殆うし
佞人は殆うし
- 出典:『論語』衛霊公第十五10(ウィキソース「論語/衞靈公第十五」参照)
- 解釈:口先がうまく、媚びへつらう人間は国を危うくする。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
樂則韶舞、放鄭聲、遠佞人。鄭聲淫、佞人殆。
楽は則ち韶舞し、鄭声を放ち、佞人を遠ざく。鄭声は淫にして、佞人は殆うし。
- 楽 … 音楽。
- 韶舞 … 帝舜が作ったといわれる韶という舞楽。
- 鄭声 … 鄭国の音楽。野卑で、みだらな音楽とされた。
- 佞人 … 口先がうまくて、誠実さのない人。
- 淫 … 煽情的であること。
- 殆 … 危うい。危険である。「危」に同じ。
- 詳しい注釈と現代語訳については「衛霊公第十五10」参照。
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