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太廟に入りて、事毎に問う

たいびょうりて、事毎ことごと
  • 出典:『論語』八佾第三15(ウィキソース「論語/八佾第三」参照)
  • 解釈:先生が周公旦を祀る大廟に入って祭祀に携わった時、一つ一つ儀式について係の者に質問された。これを見たある人が「あの田舎役人のせがれは何も知らないではないか。どこが礼に詳しいと言うのか」と言った。孔子はこれを伝え聞き、言われた。「(知っていても)一つ一つ丁寧に聞くのが、礼の精神なのだ」。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
入太廟、毎事問。或曰、孰謂鄹人之子知禮乎。入太廟、毎事問。子聞之曰、是禮也。
たいびょうりて、事毎ことごとう。あるひといわく、たれ鄹人すうひとれいるとうか。たいびょうりて、事毎ことごとう。これきていわく、れいなり。
  • 太廟 … 初代の君主を祀った廟。ここでは魯の始祖、周公旦を祀った廟。周公旦についてはウィキペディア【周公旦】参照。
  • 事毎 … 一つ一つ。一々。物事すべて。
  • 問 … 質問する。尋ねる。
  • 子入太廟。毎事問 … 「郷党第十14」に重出。ただし、「子入太廟」の「子」がない。
  • 或 … 「あるひと」と読む。
  • 鄹人之子 … 孔子を軽侮して言った言葉。「すう」は、孔子の出身地で、孔子の父叔梁しゅくりょうこつが地方官をした土地。「田舎役人の子」という程度の意。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「八佾第三15」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句