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難いかな恒有ること

かたいかなつねること
  • 出典:『論語』述而第七25(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
  • 解釈:難しいね、心変わりしないということは。「恒」は、恒心こうしん(いつも変わらない心)。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、善人吾不得而見之矣。得見有恆者、斯可矣。亡而爲有、虚而爲盈、約而爲泰。難乎有恆矣
いわく、善人ぜんにんわれこれず。つねものることをれば、ここなり。くしてりとし、むなしくしててりとし、やくにしてたいなりとす。かたいかなつねること。
  • 善人 … 善良な人。いい人。
  • 有恒者 … 情緒の安定した人。心変わりしない人。『孟子』の恒心ある人。故事名言「恒産なき者は恒心なし」参照。
  • 亡而為有 … ありもしないのに、ありそうに見せる。「亡」は「無」と読む。
  • 虚而為盈 … からっぽなのに、充実しているように見せる。「盈」は、あふれるほど充実していること。
  • 約而為泰 … 困っているのに、余裕があるように見せる。「約」は、困っていて苦しいこと。「泰」は、余裕があって楽なこと。
  • 難乎有恒矣 … 難しいね、心変わりしないということは。「有恒難乎矣」の倒置文。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「述而第七25」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句